温水散布によるイチゴうどんこ病の防除
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概要
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温水散布によるイチゴうどんこ病抑制効果を検討した。病斑形成に影響する温水の温度域を検討するため,病斑の生じている葉を温水に約1秒間浸漬した後,恒温庫にて20℃,7日間培養し,病斑の形成を調査した結果,53.6℃以上の温水への浸漬で病斑の形成が抑制された。59.1℃の温水では高温障害と考えられる葉の褐変が認められた。試作した温水処理機を用いて,圃場において温水散布によるイチゴうどんこ病抑制効果を検討した。噴霧口から5cmの散水温度が55.0℃の条件で極少発生から7日間隔3回散布した結果,無処理と比較して病斑形成を抑制する傾向が認められた。一方,中発生条件で,1回散布した結果,散布3日後の病斑形成が処理前の約3割に減少したが,無処理と有意な差は認められなかった。本処理方法による高温障害は認められなかった。
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