右室側でのカテーテルアブレーションが有効であった器質的心疾患に伴う中隔起源心室頻拍の2症例
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概要
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器質的心疾患に伴う中隔起源心室頻拍(VT)を有する2症例について検討した.【症例1】56歳男性.2003年9月に冠動脈バイパス術,左室形成術を施行.2006年11月に持続性VTを繰り返した.左室substrate mapでは左室形成縫合部の中隔側は広範に低電位だった.VT中に記録された左室中隔の拡張期電位(DP:0.09mV)での通電は無効で,対側の右室中隔で大きなDP(0.37mV)を認め,通電によりVTは停止した.【症例2】71歳男性.拡張相肥大型心筋症で加療中,2007年2月に持続性VTで入院.臨床的VTは中隔が最早期で,左室中隔のDP(0.06mV)での通電は無効.右室中隔のDP(0.51mV)での通電によりVTは停止した.以上より,虚血性,非虚血性心筋症における中隔起源VTでは左室側で小さなDP(<0.1mV)しか記録できないが,右室側で大きなDPが記録できる例があるため,両室マッピングが重要と考えられる.
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