免疫調節薬サリドマイド:薬理学的効果とその適応
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
サリドマイドは1950年代に鎮静催眠薬・不眠薬として開発され,日本を含め多くの国で市販された薬剤である.その後1962年に催奇形性が明らかとなり,使用が禁止された薬剤であるが,その後TNF-α産生抑制作用および種々の抗腫瘍・免疫調節作用が判明し,多発性骨髄腫やハンセン病(とくに有痛性の結節性紅班),MDS(骨髄異形成症候群)・AIDS・GVHD(移植片対宿主病)・膿皮症などに使用されその臨床効果が認められている.とくに多剤無効の難治性の炎症性疾患群に対し,薬剤として認可をしなかった唯一の国である米国のFDAが1998年認可し,薬効が確認・再評価されている.本稿ではサリドマイドの免疫系への作用について概説し,筆者らの小児患者を対象とした臨床研究の成果を紹介した.
論文 | ランダム
- 大学改革(9) : 「私はこう考える」 [大学改革]総括「私はこう考える」
- ゆとりこそ創造力の源泉(心を語る)
- 粒状活性炭による染色廃水処理(新しい廃液処理)
- 中国の調停制度
- 頭部外傷の診断と治療方針のたて方 (今日の外傷 外傷患者の初診と初療(特集))