超音波画像診断による黒毛和種の発情周期および妊娠初期における大・中・小型卵胞数の解析
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概要
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超音波画像診断装置により,牛の卵巣における卵胞(直径により大型:10 mm以上,中型:5 mm以上10 mm未満,小型:2 mm以上5 mm未満に区分)の発育動態を発情周期と妊娠初期に調べた.供試牛には,黒毛和種経産牛2頭を用い,1頭(No.2167)は,発情周期から妊娠初期にかけて連続90日間,他の1頭(No.2249)は5回の連続した発情周期にわたる112日間毎日観察した.両個体とも各発情周期中に中型卵胞群の発育・閉鎖退行の卵胞波がほとんどの場合で3回みられ,各波においておおむね1個の大型卵胞(優勢卵胞)が出現した.優勢卵胞の出現とともに中型卵胞数が減少する傾向がみられ,また各優勢卵胞の退行開始あるいは排卵とともに新たな中型卵胞群の卵胞波が出現する傾向がみられた.妊娠初期においても中型卵胞群は妊娠21日頃までは発情周期中と同様な卵胞波を示したが,それ以降は卵胞数の変動の少ない波となった.また,発情周期中に出現した第3波の優勢卵胞の最大直径は,第1波や第2波のそれに比べて大きい傾向にあった.さらに,発情周期中に出現する優勢卵胞は,左右の卵巣にランダムにほぼ同じ頻度でみられたが,発情周期中の第1波目と第2波目の優勢卵胞はほとんどの場合(14回中13回)黄体側に,第3波目の優勢卵胞は常に(6回中6回)反黄体側に出現した.しかし,妊娠初期の各優勢卵胞は左右の卵巣に不規則に現れ,発情周期中の第3波の優勢卵胞の最大直径と比べると小さい傾向にあった.
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