VII.痔核の外来手術の実際―日帰り手術はどこまで可能か?
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概要
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痔核の外来手術で大切な事は,手術中における疼痛の軽減,術後疼痛や術後出血の軽減である.特に患者は病院を離れて療養しているため,もし大出血がおこった場合に止血処置が速やかに受けられないと最悪の事態を招くこともある.痔核治療の中でそれらのリスクを最も減らすことができるのは,ALTA療法―内痔核に注射をするだけで痔核が縮小する治療法である.治療後の疼痛は軽く,患者の約4割が鎮痛剤を必要としなかった.さらに術後の大出血は1例もなかった.したがってALTA療法は患者と医師双方にとって負担の少ない治療であり痔核の日帰り手術には不可欠な治療法であると考えられる. 実際にすべての内痔核にALTA療法が適応するとは限らないが,ALTA療法を中心としてできるだけ切らない手術を行えば日帰り手術の不可能な痔核はないと考える.
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