塵肺の経過観察中に発生し,FDG-PETの集積を認めたMALTリンパ腫の1切除例
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概要
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背景.肺原発MALTリンパ腫は比較的まれな悪性リンパ腫である.今回われわれはFDG-PETで集積を認めた塵肺合併MALTリンパ腫の1切除例を経験したので報告する.症例.76歳男性.20年前に塵肺症と認定され定期的に塵肺検診を受けていた.経過中の胸部CTで,右肺S6に胸膜陥入像とスピクラを伴う結節を認め,FDG-PETで同部に集積を認めた.肺癌疑いにて当科紹介となり右肺下葉切除を施行し,肺MALTリンパ腫と診断された.結論.本症例では,ヒュームや粉塵による慢性的な抗原曝露刺激がMALTリンパ腫の発生に関与した可能性がある.肺MALTリンパ腫ではFDG-PETでFDGの集積を認める報告もあり,FDG-PET陽性の肺腫瘤ではMALTリンパ腫も鑑別診断の一つとして考慮すべきである.
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