2004年肺癌外科切除例の全国集計に関する報告
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概要
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日本肺癌学会,日本呼吸器外科学会および日本呼吸器学会は,肺癌登録合同委員会を共同で運営し,2004年に切除された肺癌症例についての全国集計を2010年に行った.1例以上登録をした参加施設数は呼吸器外科専門医修練認定施設605施設中253施設(41.8%)で,症例数は11,663例,全体の5年生存率は69.6%であった.男性(7,369例)の5年生存率は63.0%,女性(4,294例)では80.9%であった.臨床病期別の5年生存率はUICC Ver. 6(1999年),UICC Ver. 7(2009年)でそれぞれIA期(n=6,295,6,295):82.0%,82.0%,IB期(n=2,788,2,339):63.4%,66.1%,IIA期(n=203,819):55.4%,54.5%,IIB期(n=899,648):48.6%,46.4%,IIIA期(n=940,1,216):43.3%,42.8%,IIIB期(n=407,90):41.6%,40.3%,IV期(n=131,256):29.1%,31.4%であった.病理病期別の5年生存率はUICC Ver. 6(1999年),UICC Ver. 7(2009年)でそれぞれIA期(n=5,611,4,978):85.9%,86.8%,IB期(n=2,398,2,552):69.3%,73.9%,IIA期(n=336,941):60.9%,61.6%,IIB期(n=977,848):51.1%,49.8%,IIIA期(n=1,354,1,804):41.0%,40.9%,IIIB期(n=799,106):36.7%,27.8%,IV期(n=188,434):27.8%,27.9%であった.組織型別5年生存率は腺癌74.9%,扁平上皮癌59.1%,大細胞癌53.3%,小細胞癌52.6%,腺扁平上皮癌50.8%であった.術死は48例(0.4%),在院死は46例(0.4%)に認められた.