水を媒体とする磁気泳動法及びファラデー回転測定法
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概要
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水は典型的な反磁性液体であるが,通常の分析法において水の磁性が意識的に利用されることは少ない.しかし,磁場及び磁場勾配をミクロにデザインすることにより,水中の反磁性有機微粒子を泳動させるのに十分な磁気力を得ることができ,また,磁化率は加成性を示すので,微粒子や微粒子界面の磁化率を磁気泳動速度解析法により決定し,微量分析や界面濃度の決定に利用することができる.また,磁気トラップ分離法により微粒子のサイズ分離が可能である.更に,磁場に誘起されるファラデー効果(磁気旋光性)は,水の反磁性と水分子のσ結合性を反映するが,ファラデー回転角は成分の組成比や溶質の濃度に対して加成性を示す.ファラデー回転角を画像として得ることにより,液体の磁性やπ電子の割合を画像化することも可能である.一連の希土類イオン(III)のファラデー効果の遷移確率と磁気モーメントの間には,4f電子数に関連した相関性が見いだされた.ここでは,水を媒体とする磁気泳動法とファラデー回転測定法のマイクロ分析法としての可能性をまとめる.
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