溶媒グラジエント高速液体クロマトグラフィーによるエチレン−酢酸ビニル共重合体の解析
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概要
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逆相モードの溶媒グラジエント高速液体クロマトグラフィーを用いて,共重合組成の異なるエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)の溶出挙動を解析した.本検討のために,酢酸ビニル含有量が18〜80 wt% のEVAを分子量分別して,分子量分布が狭く,酢酸ビニル含有量の異なる試料を調製した.これらの試料を用いた検討により,移動相の組成を貧溶媒であるアセトニトリル100% から良溶媒であるクロロホルム100% に直線的に変化させると,EVAは分子量に依存せず,酢酸ビニル含有量の高い成分から順に溶出した.また,EVAが溶出する時点での移動相中のクロロホルム組成は,EVA中の酢酸ビニル含有量と良好な相関関係があることが明らかとなった.更に,この時の移動相組成は,アセトニトリル/クロロホルム系でのEVAの臨界吸着点と一致した.
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