キリマンジャロ氷帽を1996年1月と2009年1月で比較してみると
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概要
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図1の写真(撮影:中野 俊)は,表紙とほぼ同位置の13年前の状況を示す.撮影角度がやや異なるが,13年間の氷帽の変化を観察することができる.なお,Thompson et al.(2009)によれば,キリマンジャロ頂上の氷帽の面積は1912〜1953年には約1%/yearの割合で減少していたが,1989〜2007年には約2.5%/yearと変化し,減少速度を速めた.過去のデータ(Thompson et al., 2002)から外挿して今後を推測すると,2015年には氷河はほぼ消滅するとみられる(岩田・小森, 2010).