汚染物質毒性評価のための指標海産魚選定
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概要
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In order to evaluate toxicities of pollutants to seawater fish, we examined suitable fishes for acute toxicity test. Larvae and juveniles of seven seawater fish species which are easy to rear or collect, were exposed to cadmium (Cd) and fenitrothion (MEP) for 96 hours.While we could not calculated 72 and 96h LC50 of larvae because of their mortality of control over 10% after 48 hours, all early juveniles showed incipient LC50s or 96h LC50s. Based on the incipient LC50 or 96h LC50, the order of the LC50 of each fish to the pollutants were the following.1) Cd: C. dolichognathus >G. punctata >A. schlegeli >M. cephalus >E. japonica >P. major2) MEP : C. dolichognathus >M. cephalus, P. olivaceus >G. punctata >P. major >A. schlegeliThe red sea bream (P. major) showed the lower incipient LC50s of Cd and MEP in 163mg and 510mg body weights, respectively. Based on the sensitivity to the pollutants by incipient LC50 or 96h LC50 and its availability, the early juvenile of red sea bream is considered the best among the fishes examined for acute toxicity test.
- 社団法人 日本水環境学会の論文
著者
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石松 惇
長崎大学環東シナ海海洋環境資源研究センター
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黒島 良介
水産庁中央水産研究所環境保全部
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小山 次朗
水産庁中央水産研究所環境保全部
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石松 惇
長崎大学水産学部付属海洋資源教育研究センター
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石松 惇
長崎大学水産学部
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石松 惇
長崎大学水産学部附属水産実験所
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