高周波散乱光を用いた低温処理血小板の形態変化のリアルタイム測定
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
細菌汚染防止の観点から,濃厚血小板製剤は低温での保存が望ましい.しかし,低温に曝された血小板は生体内寿命が短くなるため実用化されていない.この低温による寿命の短縮は血小板の形態変化と深く関係していると言われている.そこで,高周波散乱光を用いて,低温下における形態変化を定量的に解析した.disc状からsphere状への形態変化は散乱光の振幅と良い相関を示した.血小板を冷却しながら散乱光を測定した結果,温度低下にともなうdisc状血小板の減少がリアルタイムに観察された.また,冷却温度の違いは再加温時の形態復帰に影響を与えていた.適切な温度制御よる血小板形態の可逆性の保持は,低温保存の一助になることと,高周波散乱光による形態変化のリアルタイム測定は低温下における血小板の活性化メカニズム解明に有用であることを示唆した.
論文 | ランダム
- Laugier-Hunziker syndrome : Diffuse large hyperpigmentation on atypical localization
- 古墳出土の杖
- 自動車用シ-トの成形技術 (生産技術)
- 膵癌を含む重複癌の臨床的重要性について--12症例の報告
- 明治維新全国諸藩の銃砲戦力