ISO 24293 : 2009に基づく水試料中ノニルフェノール異性体分析の試験所間試験
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概要
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ISO 24293 : 2009は,固相抽出とガスクロマトグラフィー/質量分析(GC/MS)を用いて水試料中ノニルフェノール異性体を個別に測定する新規制定の国際標準分析法である.本報ではISO 24293 : 2009の妥当性評価のために行われた試験所間試験の結果を報告する.当試験には国内外17機関が参加し,ノニルフェノール低濃度添加河川水(RW1),高濃度添加河川水(RW2),低濃度添加排水(WW3)及び高濃度添加排水(WW4)の4試料について測定した.各機関におけるノニルフェノール異性体13物質の室内変動係数は4.4%〜21.6% の範囲であった.試料ごとの室間変動係数はRW1 : 24.9 ± 6.4%,RW2 : 30.6 ± 10.7%,WW3 : 63.3 ± 34.6%,WW4 : 36.6 ± 13.5% であった.ロバスト法zスコアにより試験機関を評価したところ,各試料における機関数の割合は,satisfactoryが71〜92%,questionableが0〜10%,unsatisfactoryが7.7〜23% の範囲であった.
著者
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堀井 勇一
埼玉県環境科学国際センター化学物質担当
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谷保 佐知
独立行政法人産業技術総合研究所環境管理技術研究部門
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土屋 悦輝
株式会社環境管理センター
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中川 順一
オーヤラックスクリーンサービス株式会社
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高菅 卓三
株式会社島津テクノリサーチ分析本部調査研究開発部
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山下 信義
独立行政法人産業技術総合研究所環境管理技術研究部門
-
宮崎 章
独立行政法人産業技術総合研究所環境管理技術研究部門
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