超音波カラードプラ法による新生児期早期の腎動脈血流速度の検討
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概要
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98人の健康成熟新生児を対象に,超音波カラードプラ法を用いて,生後時間による腎動脈血流速度の変化を横断的に検討した。収縮期血流速度,拡張期血流速度,平均血流速度のいずれも生後時間とともに増加する傾向を認めた。 次いで10人の新生児仮死児を対象に,その腎動脈血流速度を経時的に測定し,健康成熟新生児の値と比較した。収縮期血流速度,平均血流速度では2群間で差を認めなかったが拡張期血流速度は新生児仮死群で有意に減少していた。 超音波カラードプラ法による腎動脈血流速度の測定は非侵襲的に施行でき,腎血流動態を検討する上での有用性が示唆された。
- The Japanese Society for Pediatric Nephrologyの論文
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