イモリ網膜再生過程における細胞接着分子群の発現様式の検討
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概要
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網膜再生能を有するアカハライモリCynops pyrrhogasterを用い神経発生に重要な役割を果たすneural cell adhesion molecule(NCAM)およびN-,R-cadherinの網膜再生過程での眼内発現様式を免疫組織化学的手法で調べた。神経網膜を剥離除去後,網膜再生が完成するまで経時的に検討した。未施術の正常対照眼では各分子とも網膜全層に発現していた。再生眼では術後3週で網膜辺縁部のN-cadherinの発現が観察されるのみで他の分子は未発現だった。形態学的に網膜再生が完成する術後6週ではR-cadherinの発現様式は正常対照とほぼ同等になったが,神経線維層におけるNCAMの発現は弱く,N-cadherinの発現は網膜辺縁部と視細胞外節に限られた。本研究の結果,形態学的に完全にみえる網膜再生は,免疫組織化学的には不完全である可能性が示唆された。今後,再生網膜の機能的な検討も含めた研究も必要と考える。
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