学校におけるスピリチュアル及び生と死の教育へのホスピス・緩和ケア施設職員の関わりについて
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概要
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スピリチュアル・エデュケーション研究の一環として, ホスピス・緩和ケア施設職員が学校でスピリチュアル及び生と死の教育にどれほど関与しているかを調査した. 郵便アンケートを138 施設に送り67施設から回答を得た. 15施設で多職種が生と死の教育を行い, 多くは家族の死に子どもが悲嘆する姿を見て, 開始していた. 対象は, 6施設が小学校,8施設が中学校, 6施設が高校であった. 出向回数は1年に97回で, 多くは講義と質問時間で1〜3時間を費やしていた. 未実施の施設も含めて, ほとんどが学校での教育への取り組みに意義あると記していた. 「スピリチュアル教育」でも「生と死の教育」でも子どもたちに有効と考えるが, 前者より後者の言葉がホスピス・緩和ケア職員には受け容れられやすかった.ホスピス・緩和ケア施設の職員は, その専門性と経験から教育資源として重要と考えられる.