心血管系におけるプロスタノイドの病態生理的役割 : 受容体欠損マウスを用いた解析
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概要
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プロスタノイドは,プロスタグランジン(PG)とトロンボキサン(TX)より成り,これらは標的細胞表面にある各プロスタノイドに特異的な受容体を介して,多彩な生理作用を発揮する.現在,PGD2,PGE2,PGF2α,PGI2,TXA2の受容体として,それぞれDP,EP,FP,IP,TPが知られており,EPはEP1,EP2,EP3,EP4の4種類のサブタイプに分類されている.我々は,これらのプロスタノイド受容体を欠損するマウスを用いて,心血管系におけるプロスタノイドの病態生理的役割を解析した結果,以下の点が明らかとなった.1)PGI2は虚血心筋保護,圧負荷心肥大の抑制および腎血管性高血圧の進展に役割を果たしている.2)PGE2は,EP3とEP4を介して虚血心筋保護に,またEP3を介して血小板凝集反応を増強し止血や血栓形成に関与する.3)PGF2αとTXA2は,ともに炎症急性期の頻拍を仲介する.
- 社団法人 日本薬理学会の論文
- 2003-11-01
著者
-
藤野 貴行
旭川医科大学内科学講座循環・呼吸・神経病態内科学分野
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牛首 文隆
旭川医科大学 医・薬理
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藤野 貴行
旭川医科大学 第1内科
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成宮 周
旭川医科大学 医・薬理
-
成宮 周
京都大学医学部神経細胞薬理学
-
成宮 周
旭川医科大学 薬理
-
成宮 周
京都大学大学院医学研究科神経・細胞薬理学
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原 明義
旭川医科大学薬理学講座
-
結城 幸一
旭川医科大学薬理学講座
-
牛首 文隆
旭川医科大学 薬理学講座
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成宮 周
京都大学大学院医学研究科神経・細胞薬理学講座
-
成宮 周
京都大学大学院医学研究科
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