STPの理論的枠組に関する特質とその限界 : ―市場細分化と標的市場の設定を中心に―
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概要
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本稿では, 「STP」 の理論的枠組に着目し, 消費者志向もしくは市場志向に立脚した市場細分化と標的市場の設定の特質とその限界を検討することを目的とする。「ア・プリオリ」 な紋切り型に類型化されたセグメントのラベルは, 決して安定的ではなく, 「ア・ポステリオリ」 な動態的変化を経過するため, 企業は標的セグメントを継続的に修正・改善する必要性がある。本稿では, 消費者の価値とライフスタイルの側面から 「製品コンセプト」 の意味的概念を明確化するために, 「消費者診断」 に対する 「ラダリング法」 の適用可能性を指摘する。