わが国消費者における情報探索行動の規定因と経営診断 : ―JGSS-2003年データによる検証結果―
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概要
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Katona=Mueller (1955) の先駆的研究以来, 「消費者情報探索行動」 に関する研究が, 買物問題が再認識され, 探索活動がそのような問題の解決に導くとされる伝統的意思決定過程問題として, 盛んに行われてきた。本研究は, この消費者情報探索行動の規定因を2003年に実施されたJGSS (Japanese General Social Surveys) 消費者データによって分析し, 関連諸命題 (仮説) を検証したものである。分析の結果としては, 個人差要因としてのいくつかの人口学的諸要素とともに, 内生諸要素と外的情報探索 (量) との関連性が検証された。特に, 知覚リスク, 関与, 知識の3要素と情報探索行動間には, 極めて強い正の関係が認められた。すなわち, 低年齢者層で, まとめ買いをよく行い, 知覚リスクに敏感で, 関与並びに知識をもった消費者が探索行動を相対的に重視し, またほぼ同時にこれらの諸要素によって衝動買いパターン (正の関係) が決まるなどという本研究の分析結果は, 消費財関連企業の経営診断時にも役立てることができよう。
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