メカノケミカル法によるチタノシリケートの合成
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概要
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新しく開発したメカノケミカル法によりMFI型チタノシリケートTS-1を合成し,メカノケミカル反応の条件と生成物の物性の関係について調べた。メカノケミカル法は,チタニアおよびシリカ粉末を遊星ボールミルにより粉砕して得られるシリカ-チタニア複合粉末を前駆体として用い,構造指向剤存在下で水熱処理することによりチタノシリケートを得る手法である。得られた生成物について,X線回折,紫外-可視吸収などによりキャラクタリゼーションを行い,アルケン酸化反応に対する触媒活性を調べた。メカノケミカル反応条件,つまりボールミルの回転速度,粉砕時間,原料比など前駆体合成時の反応条件は最終生成物の物理的,化学的性質に大きな影響を及ぼし,高い触媒活性を示すTS-1を得るための最適値が存在することが分かった。
著者
-
齋藤 文良
東北大学多元物質科学研究所
-
村松 淳司
東北大学多元物質科学研究所
-
山本 勝俊
東北大学多元物質科学研究所
-
García Salomón
東北大学多元物質科学研究所
-
村松 淳司
東北大学多元物質研究所
-
Borjas Garcia
東北大学多元物質科学研究所
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