近年の食品問題の構造―「2002年食品パニック」の分析
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概要
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我が国においては2002年をピークに, 「食」が大きな社会問題となった. 本論文は, このかつてない「食品パニック」が形成されるに至ったメカニズムの解明を試みるものである. 具体的には, まず, 最大の「トリガー」となったBSEに関して, 何故ゆえにそのような社会的インパクトを持ちえたのかを, BSEの疾病としての特殊性を検討することで明らかにした. 更に, BSE問題がある程度収束した後に食品問題のピークが現れている点にも注目し, それらを構成する事例を詳細に検討した. これにより, 食品問題の増加は当該時期に新たなリスクが生じたというよりも, BSEを契機に社会的なアジェンダが「食」に誘導され, 注目が集まった結果, 古くから存在する食の問題群が掘り起こされたと見ることに妥当性があることを論じた. 最後に, これらの知見を踏まえ, 今後の類する問題解決のための一定の方向性を示した.
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