伊豆沼・内沼におけるガンカモ類の給餌へのエネルギー依存率の推定
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概要
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越冬期間中のガンカモ類の給餌へのエネルギー依存率の推定を2007年11月から2008年 3月にかけて伊豆沼・内沼に隣接した給餌池で行なった.ガンカモ類の個体数と給餌量を毎日調査したところ,優占したガンカモ類 4種のうち,最も個体数が多かったのはオナガガモで最大1,400羽であった.次いでオオハクチョウで最大110羽,それらにキンクロハジロ,ホシハジロが続いた.白米や玄米などの給餌量は12月に最も多く1,279kgでその後減少した.体重とFMR(Field metabolic rate)をもとに,4種の月ごとの代謝エネルギー量が推定された.また給餌量,個々の餌のエネルギー量およびエネルギー消化吸収効率から,月ごとの利用可能エネルギー量を求めた.代謝エネルギー量に対する利用可能エネルギー量の割合を依存率とすると,11月(飛来の初期)および 3月(渡去期)では102%,94%と代謝エネルギー量と利用可能エネルギー量がほぼ同じであったが,厳寒期である 1〜2月には35〜40%と代謝エネルギー量が利用可能エネルギー量を大きく上回り,給餌だけでは 1日の基礎代謝に必要なエネルギー量を獲得できないことが示唆された.
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