メソポーラスシリカ粒子に固定化したリパーゼによる加水分解反応特性
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
ブロック共重合体を鋳型として用いてヘキサゴナルの細孔構造を有する(細孔径7.5 nm,比表面積584 m2/g)メソポーラスシリカ粒子(SBA15)を調製した.SBA15およびヘキサゴナル構造を有する市販のMCM41(細孔径2.9 nm,比表面積759 m2/g)を加水分解酵素リパーゼの固定化担体として用いた.リパーゼの固定化量は,SBA15の方がMCM41より大きくなった.これらの固定化酵素による2-ナフチルアセテートの加水分解反応特性を生成物の2-ナフトール濃度の時間変化を25, 50および70°Cで測定して評価した.50°Cでは,リパーゼの固定化により転化率が増大した.高温での加水分解反応では,MCM41に固定化したリパーゼの転化率が,SBA15のそれよりも若干大きかった.また固定化リパーゼの再利用を検討した結果,50°Cでも70%以上の転化率を示した.メソポーラスシリカ粒子にリパーゼを固定化することによって,加水分解反応におけるリパーゼの酵素活性の熱安定性が増大した.
- 社団法人 化学工学会の論文
- 2005-03-20
著者
関連論文
- ナノ・メソ空間制御材料開発プロジェクト
- 自己組織化プロセス
- ナノ・メソ空間制御材料開発プロジェクト
- ナノ・メソ空間制御材料開発プロジェクト
- 水溶性高分子存在下でのメソポーラスチタニアの調製
- 界面活性剤を鋳型としたメソポーラスチタニアの調製
- 分子テンプレート存在下でのチタニア微粒子の調製 (特集 機能性微粒子技術)
- シリコンウエハ研磨工程からの金属シリコンのアルカリ処理
- チタニア薄膜上に配列させた球状メソポーラスシリカ粒子複合材料の調製と機能
- 球状メソポーラスシリカ粒子の調製と分離特性
- 界面活性剤を鋳型とした球状メソポーラス体の調製とその分離機能 (産学連携への掛け橋)
- 高分子膜中に分散した超微粒子調整とその特性
- 分光光度計による金コロイド生成過程の追跡
- マイクロエマルション中での硫化カドミウム超微粒子の生成過程
- 微粒子の自己組織化プロセス
- 反応拡散系での周期的構造形成プロセス
- スチレン系熱可塑性エラストマ-/選択溶媒系のキャスト法成膜における溶媒蒸発速度の影響
- ナノ・メソ空間制御材料開発プロジェクト
- ナノ・メソ空間制御材料開発プロジェクト
- メソポーラス体のナノ・メソ孔径制御と機能 (特集 ナノコンポジット材料の最新動向)
- 微粒子の自己組織化プロセス (特集 分子・粒子テクトニクス)
- 高分子系での相分離過程と微細構造制御
- 高分子ブレンド系の相分離過程とその特性
- 分子集合体における分離場の構築
- マイクロリアクタ-としてのナノ構造流体の特性
- メソポーラスシリカ粒子に固定化したリパーゼによる加水分解反応特性
- ポンプミキサ型ミキサセトラー抽出装置のポンプ効果に関する検討
- 反応拡散系での周期的構造形成プロセス
- W/O マイクロエマルションを用いたオルガノゲルの調製と特性
- The Formation Process of Spherical Mesoporous Silica with Reverse Nanostructure of MCM41 in a Two-phase System
- 液相核生成グループ会報告
- 液相核生成グループ会報告