フロン類の燃焼分解処理

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概要

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使用済みフロンの無害化処理のため，特定フロンの代表であるCFC-12を用いて燃焼分解処理実験を行なった．フロン分解効率の向上を目的に，フィラメントによるラジカル反応促進および火炎の安定性の向上を試みた．また，三つの燃焼方法（予混合燃焼，拡散燃焼，予混合拡散燃焼）の違いによるフロンの分解率を明らかにした．フィラメントに入力する電力の増加に比例してCFC-12分解率は直線的に向上し火炎も安定した．すべての燃焼方法において空気比（φ）がCFC-12の分解率に影響した．φが1.0の条件で拡散燃焼ではCFC/LPG比が0.7まで，予混合燃焼ではCFC/LPG比が1.7まで，予混合拡散燃焼ではCFC/LPG比が1.6まで99.9%以上の高分解率が得られた．予混合燃焼によるCFC-12分解が拡散燃焼より効果的であることを明らかにした．また，予混合拡散燃焼は高いCFC/LPG比においても分解率が高く，火炎が安定していることがわかった．
社団法人　化学工学会の論文
2006-03-20

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