2 心疾患と腎疾患(全身疾患としての慢性腎臓病(CKD),第637回新潟医学会)
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概要
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心臓と腎臓は脳, 眼, 動脈とともに高血圧症と動脈硬化症の標的臓器となっている. 動脈硬化によりある器官に臓器障害が現れると, 平行して他の臓器にも動脈硬化性病変が進行してくることから, 心疾患と腎疾患は連動して進行することが多い. 心血管疾患によって入院する症例の30%に慢性腎臓病が合併しており, 代償不全の心不全で入院する症例の63.6%が推定糸球体濾過量60ml/分未満の腎機能障害を合併している. 慢性心不全は診断時に腎機能が正常であっても, 8年で20%, 20年で50%が慢性腎臓病を併発する. 心疾患患者を経過観察するときは推定糸球体濾過量に注目する必要がある.
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