長野市松代町における伝統環境保存区域の水路網の現状とその保全
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概要
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長野市松代町は江戸時代には城下町であった。今でも、カワ、セギ、泉水路と呼ばれる水路が残っている。しかし、部分的に水路が消失し始めており、今後の存続が危ぶまれている。本研究は水路の現状を明らかにするとともに、住民意識をもとに今後必要となる水路安全のあり方について探ることを目的とした。調査は、伝統環境保存区域として1984年に指定されている三町で、実態調査、聞き取り調査、アンケート調査を行った。その結果、約20年の間に特に泉水路が部分的に失われており、41%の泉水に何らかの改変が起きていた。主な理由は住宅地再開発、水質の悪さと水量不足である。再開発に関しては何らかのコントロールが必要である。水質の悪さや水量の減少は約20年前から指摘されているものの、具体的な解決はなされておらず、水路の保全のためには早急な検討が必要であることが明らかになった。
- 信州大学農学部の論文
信州大学農学部 | 論文
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