カンボジアにおける混交林経営に関する研究
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概要
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林分及び伐採可能な木材情報が分からず、世界中の森林経営、特に東南アジアの森林経営は失敗している。本研究はカンボジアにおける混交林の林分及び伐採可能な蓄積を見出すこと共に適切な森林経営を見出すことを目的としている。 20クラスターからの調査データを解析した。その林分のDBH5cm以上平均密度は695本/haで、平均蓄積は168m3/haである。平均密度の約37%づつはフタバガキ樹種と非フタバガキ樹種で、26%は不明樹種ですある。伐採率30%及び回帰年30年間の択伐より、サンダンにおける混交林の伐採可能な蓄積は約28m3/ha(8本/ha)で示した。この中にフタバガキ科は40%、その他は非フタバガキと不明樹種である。この伐採量は隣国のベトナムとタイの伐採量と同じくらいである。持続可能な森林経営を達成するために、生産林や保護林などゾーニングする必要がある。非木材、薪、食料や自然薬などは農村人々に対して、とても大切なものなので、非フタバガキや不明樹種の利用方法などについても引き続き研究の必要がある。その上、長期持続可能な林森林経営を得るために、長期安定な政治及び行政からの森林経営への約束が必要と考えられる。
- 信州大学農学部の論文
信州大学農学部 | 論文
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