木曽馬におけるミトコンドリアDNA D-loop領域のPCR-RFLP解析
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概要
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木曽馬13頭の血液よりミトコンドリアDNA(mtDNA)を精製し,D-loop領域をPCR増幅した後,制限酵素処理することにより多型性の検出を試みた(PCR-RFLP)。すなわち,3種類の制限酵素AciI,Cfr13IおよびMesIによるRFLPパターンをポリアクリルアミドゲル電気泳動により検出し,その出現頻度をサラブレッド種とその他の品種で報告されている結果と比較した。AciIとMseIでは,それぞれ2つのタイプのRFLPが見出され,このうちMseIにおけるC型はこれまで他の品種では認められていない新しいRFLPパターンであった。Cfr13Iにおいては多型は認められなかった。これらのRFLPパターンの出現頻度は,AciIでA型.0.769,C型.0.231,MseIでB型.0.692,C型.0.308であった。木曽馬のmtDNA D-loop領域のPCR-RFLP解析の結果は,全体的にサラブレットよりもそれ以外の品種における結果とより類似した傾向を示した。
- 信州大学農学部の論文
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