グローブ法による単孔式腹腔鏡下胆嚢摘出術の経験
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概要
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腹腔鏡下胆嚢摘出術は近年, より低侵襲で整容性に優れた手技として単孔式腹腔鏡下手術が試みられており, その方法も様々である. 今回我々はその一手法であるグローブ法を経験したので報告する. 対象は3例 (男性1名, 女性2名) 2例は胆石症, 1例は胆嚢腺筋症であった. 3例の平均手術時間は75分, 術中出血は全例とも少量, トロッカーの追加挿入, 開腹移行例も認めなかった. 術後経過も通常の腹腔鏡下手術と同等であり, 合併症もなく, 臍部切開創の感染も認めなかった. 平均在院期間は5日であった. グローブ法は, カメラと鉗子の干渉は存在するものの十分に実用的であり, 従来の腹腔鏡下手術に代わるスタンダードとなり得ると思われた.
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