慢性血液透析患者に対する心臓弁手術 : 手術手技および周術期管理
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
約9年間で慢性血液透析患者に対する心臓弁手術を41例 (39症例) 経験した. 男 : 女 =32:7で平均年齢は64歳, 透析歴は平均15年であった. 大動脈弁輸石灰化に対し使用している超音波吸引装置 (CUSA) を僧帽弁輪石灰化 (MAC) 症例にも応用し, 僧帽弁手術の適用を拡大することができた. 代用弁は基本的に機械弁を用いた. 周術期の透析管理も標準化・簡素化を図った. 在院死は2例 (4.9%) と良好であり, 中期遠隔成績でも5年生存率53± 11%と比較的良好であった. 透析患者に対しても一般の弁手術より少しだけ高い危険率で弁手術を施行できる可能性が示された.
- 新潟医学会の論文
新潟医学会 | 論文
- 中耳真珠腫の種々相
- 鼓室成形術の進歩と乳突腔の処理
- 201Tlによる心筋イメ-ジングの定量的評価--冠拡張剤ニトログリセリン,ジピリダモ-ル,ニフェディピン201Tlの心筋とり込みへの影響について
- 本態性高血圧(高血圧性心不全) (高血圧の基礎と臨床)
- 高熱とレ線上Avascular Areaを示した腎癌の一剖検例(臨床病理検討会)