中小企業の被支配性に関する一考察 : 中小企業の「問題性(下請制)」の議論を中心に
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概要
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本稿では,中小企業の存立に関する諸理論の一体系に位置する「中小企業問題性(下請制)」論に関して考察している。「中小企業問題性(下請制)」論では中小企業と大企業の取引関係において収奪関係等が成り立ち,さらに中小企業の存立基盤自体が脆弱であるにもかかわらず,何故中小企業の存立維持が可能なのかについて議論されている。日本における「中小企業問題性(下請制)」論は中小企業の存立に関して「資本の節約」,「景気のバッファー」,「賃金格差」のような否定的な議論が多いが本稿では「中小企業問題性(下請制)」論の各学説を比較検討し,中小企業の存立に関して肯定的な議論に注目し,中小企業の存立維持を可能とする要因を明らかにしていく。
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玉川大学経営学部 | 論文
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