ワカサギ孵化仔魚の絶食耐性および網走湖流入河川からの流下生態
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概要
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網走湖産ワカサギHypomesus nipponensisは流入河川で孵化し,卵黄保持期間中に湖に到達することが仔魚の生残に重要である。本研究では,飼育試験と流下仔魚採集調査によって,ワカサギ孵化仔魚の湖への到達時間を推定した。ワカサギ仔魚の卵黄吸収は6日目までに終了し,回復不能点は孵化後5日目と考えられた。流入河川では仔魚は日没後に集中的に孵化・流下しており,卵黄体積から判断して0~1日齢で網走湖内に達すると推定された。流入河川で孵化したワカサギは孵化後4日以内に湖に到達し摂餌を開始することが必要であるが,充分な卵黄を保持した状態で網走湖に加入している可能性が高い。
- 北海道立水産試験場の論文
北海道立水産試験場 | 論文
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