未利用木質資源から造った炭の植物栽培床と環境資材の開発
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概要
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鉢状成型物の場合は、おが屑は10%から70%まで、樹皮は10%から50%まで、板状成型物の場合は、おが屑および樹皮ともに20%から70%まで混合可能であった。しかし、炭化後の曲げ強さ試験の結果から、成型物に混合する木質資源の割合として、おが屑は60%まで、樹皮は50%までが適当と考えられた。鉢状成型物(上面直径約11cm×高さ約9cm)は、昇温速度5℃/分で炭化することが可能であった。板状成型物は同条件で炭化すると割れが生じた。そのため、(1)炭化物に割れが生じない昇温速度、(2)炭化中の成型物の設置方法、(3)板状成型物の大きさ、(4)成型物の水分の影響、(5)おが屑と樹皮の混合割合について検討を行った。その結果、含水率の高い成型物(縦約38×横約38×厚さ約5cm)は横置きでは約0。3℃/分で炭化できた。また、割れの発生には成型物中の水分が大きく影響していた。おが屑と樹皮を混合することにより昇温速度を約2。0℃/分まで上げることができ、炭化時間の短縮が可能になった。
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