新たな脂肪交雑責任遺伝子の同定、効果の判定および育種への応用の検討
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概要
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近年、種雄牛造成は「育種価」を用いて進めてられてきた。育種価とは種雄牛及び雌牛の産子の枝肉成績から遡って、その能力を数値で示したものである。この方法により育種改良のスピードと正確度は飛躍的に向上した。しかしながら育種価を用いた手法で選抜強度は上がったものの、産子の能力にばらつきは生じてしまう。なぜなら共通の父母から産まれた子供は、育種価は同じであっても、各々が受け継いだ遺伝子は異なるからである。(メンデリアン・サンプリング)そこで2005年に京都大学との共同研究で発見した脂肪交雑責任遺伝子EDG1+166に続く、第二第三の脂肪交雑責任遺伝子を検索した。新たな脂肪交雑責任遺伝子としてED-1736、TT-652、MB1-22220、C2-5354を発見した。ED-1736は遺伝子型がTTのものはGGより育種価が0。47、TT-652ではTT型がCC型より0。56、MB1-22220ではAA型がGG型より0。31優れていた。近年発見したC2-5354では糸福後代217頭でTT型がCT型より0。39優れており、糸治後代195頭の解析ではCT型がCC型より0。25優れていた。
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大分県農林水産研究指導センター | 論文
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