ウシ低ランク胚および体外操作胚の有効活用による高品質肉用牛生産技術の検討(2)
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概要
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遺伝病フリーの高能力種牛を効率的に生産することを目的として,移植前ウシ胚を用いた遺伝子診断の検討を行った。クローディン16タイプ1欠損症(CL-16),メラニン細胞刺激ホルモン受容体遺伝子型(MSHR),ウシ第13因子欠損症,チェディアックヒガシ症候群の4種類の遺伝性疾患検査について,ホットスタートPCRを応用した反応系の改良を試み,検出感度を10pg以下に高めることに成功した。この検出感度の上昇は,400~1,000倍であった。このPCR反応系を用い,ヘルニア法によって採取した胚細胞を材料に,6ロット56胚について,性判別,CL-16およびMSHRの3種類の移植前胚の遺伝子検査を行った。すべての胚で,3項目とも遺伝子検査が可能であった。性判別では雄vs雌が24vs32(42。9%vs57。1%),CL-16では正常vs保因が28vs28(50%vs50%),MSHRではE/EvsE/eが20vs36(35。7%vs64。3%)の判定結果であった。
- 秋田県農林水産技術センター畜産試験場の論文
秋田県農林水産技術センター畜産試験場 | 論文
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