イチゴ定植苗のランナーに着生させた子苗の定植時葉数が頂果房出蕾時期と収量に及ぼす影響
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概要
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1)定植苗のランナーに着生させた子苗の花芽分化に必要な葉数は品種差が見られた。'さがほのか'と'大分3号'は葉数が4枚程度で花芽分化するが、'こいのか'はそれより多い葉数が必要であった。'さがほのか''大分3号''こいのか'の3品種において、定植時の子苗葉数が3~4枚程度では元苗より子苗の方が年内および2月まで収量で少なく、5月まで収量で変わらなかった。2)'さがほのか'で7月20日から8月10日に発生したランナーに着生させた子苗は、定植時の子苗葉数が多いほど頂果房の出雷は早いが、頂果房花数が少なかった。また、定植時の子苗葉数が多いほど頂果重や平均果重は小さくなり、子苗の葉数が4~5枚の場合に概ね対照の80%程度の年内および5月まで収量が得られた。3)ランナー子苗を着生させても元苗の収量には影響しない。4)本技術は、育苗にかかる面積及び労力等の削減になるとともに、8月上旬時点で定植苗が足りない場合の対処法として活用することにより、個別経営体および産地全体としての収量安定化が期待できる。
- 大分県農林水産研究指導センターの論文
大分県農林水産研究指導センター | 論文
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