DNAを用いた作物の品種識別技術の現状と今後の展望
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概要
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農産物・食品に対する消費者の信頼確保や育成者権を侵害して輸入されてくる農林水産品の水際(税関)での取り締りが強化されている。このような状況の下,一部の農産物(収穫物)と食品(加工品)ではあるものの,DNA分析による品種識別技術が開発され,食品表示の適正化や育成者権侵害紛争の早期解決などの現場で利用されるまでに至っている。そこで,本論文では「DNA鑑定」の基盤技術となるDNA多型性検出技術について概説するとともに,DNA品種識別技術が,かかる実社会でのさまざまなニーズに応えることができる「DNA鑑定」となることを願いつつ,その実用化の現状と今後の研究開発のあり方について述べた。
- 農業技術研究機構近畿中国四国農業研究センターの論文
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