中山間地域における森林バイオマス資源の有効利用技術開発事業
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概要
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木質チップ(以下「チップ」という)を園芸ハウス用加温ボイラの燃料として利用するため、本研究では木質バイオマスの乾燥法とチップ供給コストについて検討した。木質バイオマスの乾燥として、丸太では、平積み乾燥、はえ積み乾燥、割り材乾燥について、チップでは自然乾燥、送風乾燥、回転ドラム式乾燥について試験を行った。平積み乾燥では屋根の下にりん木を敷いて丸太を乾燥させると乾燥が速く進んだ。また、りん木を敷くことでアスファルトと地面の乾燥速度の差がほとんどなくなった。チップ乾燥では攪拌と送風が有効であった。回転ドラム式乾燥ではハウス内において最大19。68%/時の乾燥速度で乾燥した。チップ供給コストは、集積土場、林道端、作業道端に放置されている残材を収集、運搬、土場で乾燥、チップ化、園芸サイロに運搬投入コストについて試算した。最も安いのは集積土場の残材をダンプで運搬し、チップをダンプで配送するコスト、最も高いのは作業道端の残材をフォワーダで収集・運搬し、チップを袋詰めして配送するコストであった。
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