アラントイン処理したノリ葉体の凍結保存の検討
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概要
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ノリ芽が網から脱落した場合,芽の付着した網を購入する,または採苗からやり直すといった対策が講じられる。胞子を作出し,ノリ網に新たな芽を供給する方法は複数あるが,著者は,近年報告されたアラントインによるノリ葉体からの簡易な胞子細胞作出法を用いた,網の回復手法を検討している。胞子細胞の材料となるノリ葉体の確保には,前年養殖期からの凍結保存が必要と考えられる。スサビノリ葉体の凍結保存や,液体窒素を用いた殻胞子の長期保存技術は既に開発されているが,液体窒素等を使用するには新たな設備が必要となるため,ノリ葉体の簡易な凍結保存方法を検討する予備実験を実施した。胞子化後の細胞数はSuc10%で8細胞と最も多く,アラントイン処理した藻体を凍結保存する際に,スクロース10%溶液に浸漬することで,無処理の場合よりも生存率を高く保てる可能性が示唆された。
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