野菜の地産地消の推進によるCO2排出削減量の計測
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概要
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線形計画法を用いて,地産地消により達成可能な輸送CO2排出削減量を推計した。その結果,全体で約1割の削減効果が有ると分かった。特に北海道,関東,九州地方の地産地消推進が有効であり,九州一関東間の削減効果が高いと分かった。品類においては,重量当たりの価格の高い一部の葉菜類や果菜類の地産地消によるCO2排出量削減効果が大きいことが分かった。産地の偏りが大きく,重量当たりの価格の低い葉菜類や根菜類の削減率は低いが、産地が全国に分布している品目については輸送パターンの変化の余地が大きく,削減率の高い品目もあった。重量当たりの価格が安い品類ほどCO2排出量削減率は低いが,削減率が低いほど生産量が多い傾向があるため,CO2排出削減量が最も多いのは根菜類である。
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