高知方式木材高耐久化技術の開発
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概要
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高知県内で生まれた二つの木材保存処理技術を対象とし、その耐久性能や処理技術を活かした製品開発を行った。一つ目は、(株)土佐産商の燻煙ミスト乾燥装置(特許取得)で行う燻煙処理で、処理材の耐朽性は、無処理材に比べて優れているが、浸水と乾燥を繰り返す耐候処理を行うと、表面の燻煙成分が溶脱し、無処理材と同等となる。このため、屋外での耐久性の向上は期待できない。二つ目は、(有)キャムのパラフイン液相乾燥法(特許取得)で行うパラフィン処理で、処理材の耐朽性、耐蟻性、寸法安定性は、無処理材と比べて優れている。耐候処理を行っても、同様の性能を有し、屋外での耐久性の向上が期待できる。パラフィン処理材の特徴を活かした2種類の土木用道路関連製品の開発を行い、国土交通省新技術提供システム(NETIS)に登録された。
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