Salmonella Weltevredenのcytolethal distending toxin遺伝子保有状況
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概要
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サルモネラは、食品を介する人獣共通感染症の病原体として重要なもののひとつである。Salmonella entericaの病原因子として、蛋白転写調節、付着、線毛の生成、代謝調節、毒素産生、宿主細胞内への進入と生残などがあり、それらの現象には60以上の遺伝子が関与していることが知られている。サルモネラ属菌は、2種6亜種に分類され、菌体抗原(O抗原)と鞭毛抗原(H抗原)の組み合わせによって約2500種の血清型が存在することが報告されている。そのうち、Salmonella Weltevredenは東南アジアを中心に、人の下痢便、家畜・家禽の糞便、と畜場で採取した家畜・家禽の体表スワブ、枝肉のスワブ、市販されている肉類(牛、豚、鶏、カモ)、魚介類、生野菜等から高頻度に分離されるが、米国内に輸入される魚介類からも高頻度に分離され、我が国では沖縄県での分離報告がある。サルモネラの病原性におけるCDTの役割についてはよく分かっていないが、S. Typhiを始めとする数種類の血清型がcdtB遺伝子を保有しており、S. Weltevredenの病原性の違いを考える基礎データを得るために、沖縄県において家畜および飼料から分離したS. WeltevredenのcdtB遺伝子保有状況をpolymerase chain reaction(PCR)で調べたので報告する。
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日本家畜衛生学会 | 論文
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