咸錫憲と池明観の宗教哲学にみる社会史的認識論
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概要
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小特集 : 東アジア共同体とヨーロッパ共同体の比較研究韓国の宗教家である咸錫憲と池明観の思想を追跡・分析することにより, 1)民衆(シアル)の思想と2)諸領域の全体性の回復を求めるという二つの社会史的認識論の特徴が, 両氏の思想の根底にあることを明らかにし, つづいてその認識論が戦前日本の植民地支配にたいする抵抗運動, および戦後韓国の軍事政権に対する民主化運動という現実の社会運動に彼等自身が参加するなかで形成されてきたこと, すなわち, 社会史的認識論は机上の抽象的歴史論ではなく, 現実の抵抗運動・社会運動のなかでダイナミックに形成され, それが運動に影響をあたえるという相互関連にあることを明らかにする。
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