大学生におけるスポーツ行動-体育・スポーツ専攻学生と一般学生との比較-
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概要
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本研究では,大学生(体育・スポーツ専攻学生及び一般学生)を対象として,日頃のスポーツ行動に関して調査を行い,その特徴や相違点を明らかにした。その結果,類型別の比較から体育・スポーツ専攻学生のほとんどが,スポーツの楽しさを感じ,意識と行動の水準が高い傾向にあった。一般学生は,スポーツの楽しさを感じながらもやや不安な傾向も示し,スポーツの必要性を意識しながら行動にまで至っていないことが明らかになった。さらに,スポーツ意識の3因子(快感情,心理的効果,規範信念)やスポーツ条件の13因子(過去のスポーツ条件,現在のスポーツ条件,重要な他者,活動性,意志性,生活意識,間接的スポーツ参与,スポーツ技能,健康度,肥満度,体力)において,体育・スポーツ専攻学生の方が高い得点を示し,スポーツが心身に及ぼすプラスの効果を実感し実践していることが分かった。今後は,一般学生に対するスポーツ行動を促進させるようなプログラムの開発や実践が期待される。
- 千葉大学教育学部の論文
- 2014-03-01
千葉大学教育学部 | 論文
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