社会的養護児童と地域の「ひと・もの・こと」との関係形成過程 ―社会的養護児童の子育ての社会化に注目して―
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概要
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本研究の目的は,児童養護施設で育つ社会的養護児童と彼女/彼らの育ちに関わる地域の「ひと・もの・こと」との関係形成過程を,社会的養護児童の子育ての社会化に注目して明らかにすることである.「ホームスティ事業」に参加した社会的養護児童のエピソードをとりあげ,「生きられた経験」の観点から分析を加えた結果,社会的養護児童の子育ての社会化において,①無意味な関係から有意味な関係が形成されるという過程,②一方的な関係から相互的な関係が形成されるという過程,③個人的な関係から共同的な関係が形成されるという過程が明らかになった.この結果をふまえ,次の2 点について考察した.①社会的養護児童と彼女/彼らの育ちに関わる地域の「ひと・もの・こと」との間で3とおりの関係形成過程が認められたということは,社会的養護児童に認識の変化が引き起こされたということである.②社会的養護児童の認識の変化要因は,ホストファミリーによる「順接の受けとめ」である.
- 関西福祉大学社会福祉学部研究会の論文
- 2014-03-20
関西福祉大学社会福祉学部研究会 | 論文
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