Glove法で行った尿路変更の2例
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概要
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現在腹腔鏡手術は低侵襲手術として広く行われており、特に最近では単孔式腹腔鏡手術 (LESS: Laparo-Endoscopic Single-Site Surgery) も行われるようになってきている。Glove法はsurgical gloveを用いsingle portで行う腹腔鏡手術である。専用のポートを使用しないため低コストである点や操作孔の追加が容易であるなどの点で利点がある。当科では2例の尿路変更をGlove法を用いて行った。1例目は39歳男性、肛門管癌術後の会陰創より尿の漏出を認め、当科紹介。尿路変更として腎瘻造設を選択、水腎症を作る目的でGlove法を用いて鏡視下に尿管を結紮した。2例目は56歳女性、子宮頚癌に対する根治的放射線治療後に発症した膀胱膣瘻の診断にて当科紹介。尿路変更として尿管皮膚瘻を選択、同じくGlove法を用いて鏡視下に左尿管を剥離切断し尿管皮膚瘻を造設した。Glove法は症例を選べば低侵襲に、かつ安全に施行出来うる手法である。
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