甲状腺原発悪性リンパ腫5症例の臨床的検討
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概要
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過去5年間に当科を受診した甲状腺原発悪性リンパ腫5症例について検討した。年齢は57歳から91歳で、全例女性であった。基礎疾患として4症例で橋本病を合併し、1症例でバセドウ病を合併していた。組織型は3症例が低悪性度粘膜関連リンパ組織リンパ腫 (Mucosa associated lymphoid tissue lymphoma : MALT lymphoma) で、2症例が瀰漫性大細胞型B細胞性リンパ腫 (diffuse large B-cell lymphoma : DLBCL) であった。病期は4症例がIEA期で、1症例がIIEA期であった。治療はMALT lymphomaでは全例甲状腺全摘術を施行し、DLBCLの1症例は化学療法と放射線治療を併用し、もう1症例は放射線単独治療を施行した。治療効果判定は全例共に完全寛解であり、現在まで再発を認めていない。
- 市立札幌病院の論文
- 2012-10-31
市立札幌病院 | 論文
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