低磁場MRI装置による胸部画像のRealignment処理による呼吸運動解析
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概要
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肺の局所呼吸運動の解析は,呼吸器疾患の病態把握や術前術後の機能評価に重要である.現在までX線単純写真やCT画像を用いた解析が行われてきたが, 被曝や横隔膜の動態評価に問題があった. 一方,MRIの高速撮像を用いた呼吸運動の解析が近年注目を集めている. MRIでは被曝が無いことから連続撮像が可能な点や,横隔膜,胸郭の動態解析が出来る点が有利であるが,問題点としては連続撮像で得られた多量の画像の解析に時間がかかることである. そこで今回,脳機能解析に用いられているpublic domain softwareであるSPM(Statistical Parametric Mapping)の動きの補正を行う部分であるRealignmentを利用して, 0.3T-MRI装置により撮像した胸部画像の3次元動態解析を行った. スティックのりファントムおよび正常ボランティアの胸部冠状断面について3 そのdynamic MRI画像を解析した結果,各軸に対する平作移動量がグラブとして詳細に評価できることが明らかとなり, Realignment処理が呼吸運動の解析に有効であることが示された.Analyses of diaphragm and chest wall motions are good indicators to evaluate clinical status and pulmonary function before and after the surgery in the respiratory disease. Recently noninvasive MR images using fast gradient recalled echo techniques have been paid much attention to assess the inspiratory motions. However it is laborious to analyze a large number of dynamic MR images. Therefore, we performed the movement analyses of chest images with a low magnetic field MR device by using a public domain software Realignment in SPM(Statistical Parametric Mapping) which is commonly used for brain functional MRI analyses. On a glue stick phantom and normal volunteers, the dynamic MR images were numerically analyzed by the translation to each axes and the results showed that the SPM Realignment is a useful tool for screening on the magnitude and the characteristic of inspiratory motions.
- 広島国際大学大学院総合人間科学研究科医療工学専攻の論文
広島国際大学大学院総合人間科学研究科医療工学専攻 | 論文
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