青年期における対人恐怖心性と自己愛傾向の基礎的研究
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概要
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最近の臨床的知見においては,対人恐怖は自己愛との関連で述べられる文献が散見され始めている。この臨床的知見を受けて清水・海塚(2002) は,岡野(1998) の報告を参考にして青年期心性レベルでの対人恐怖心性と自己愛傾向の関連性を検討している。清水・海塚(2002) は,対人恐怖心性と自己愛傾向の関係には,いくつかのサプタイプが混在していることに着目し,対人恐怖心性(6因子)と自己愛傾向(4因子)を投入変数としたクラスター分析を行った結果,4つのクラスターを得た。そして,4つのクラスターを岡野(1998)の臨床的知見から寄せられた分類に照らして考察を行っている。本報告では,清水・海塚(2002) の報告の続報として,先行調査において抽出された4クラスターの適応性(PIL・時間的展望)や両親の養育態度の認識(PBI)についての差異を見てゆくことで,それぞれがどのような特徴を有するのか検討することを目的とする。
- 広島国際大学心理臨床センターの論文
- 2005-03-10
広島国際大学心理臨床センター | 論文
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