京都産業大学における教員のICT利用実態 : アンケート調査と結果分析
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概要
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近年のデジタル・テクノロジーやソフトウェアの革新に伴い、学生の学習スタイルの変化や、授業内外でのデジタル機器使用実態の変化を調査する研究はこれまでも多く行われてきた。同時に、これらの変化は、教員の授業内でのCALLやデジタル機器の使用などにも大きな影響を与えてきたが、その実態の網羅的な調査はまだ不十分である。本稿では本学教員を対象に行った教育・研究の場面でのパソコン使用の実態調査アンケートの結果を報告し、日本の大学教員のICT使用の範囲や、使用に影響する要因を検証する。教員の教室内外でのICTの使用、コンピュータ・スキルについての自己評価、使用するソフトウェア、ウェブサイトなどを問うたアンケートの結果、大学教員によるICT利用やスキルの自己評価は我々が想定していた以上であることが明らかとなった。同時に、教員が望ましいと考える教育スタイルを調査した結果、教員は従来型の教室内での紙ベースの教育スタイルを好むことが明らかとなった。これらの実態が教員や教育現場にどのような示唆をもたらすのか、またその実態を踏まえて、教育現場におけるICTの役割はどうあるべきなのかを検討し、今後の教育現場でのICT使用の方向性について提案を行う。
- 京都産業大学の論文
- 2014-03-31
京都産業大学 | 論文
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